学校司書とは、小中学校や高校の図書館に従事する職員です。
公共図書館に従事する司書とは少し違いますが、仕事内容は似ています。
学校司書にはどんな人が向いているの?
まず、本が好きであることは当然として、子どもが好きな人、もしくは子育て中や子育て経験のある人が向いていると思います。
言うまでもありませんが、本が嫌いな人が学校司書になりたいとは思わないですよね。
特に勤務先が小学校なら、子育ての経験を生かしながら仕事をすることができるのでおすすめです。
私も学校司書の仕事を始めた時は、自分の子どもがまだ小学生だったので、それを実感しています。
それからもう一つ、一人で仕事をすることが苦痛でないことも結構重要です。
もちろん、学校の先生に相談しながらすることもありますが、基本的に一人で仕事をしています。
その分、ある程度は自由に仕事が出来るので、それを楽しめるような人が向いていると思います。
学校司書の仕事だけでは生活できない?
学校仕事の待遇はどうなのかと言うと、正直言って良いとは言えないのが現状です。
それでも学校司書を辞めずに続けている人が多いのは、やはりこの仕事が好きという人が多いからだと思います。
正規の職員として勤務している学校司書は少ないのが現状で、ほとんどが非正規雇用です。
非正規雇用はアルバイトやパートと同じで、給与も決して高くはないので、学校司書だけで生計を立てるのはかなり厳しいと思います。
ですが、悪いことばかりではありません。
基本的に子どもが学校に行く期間だけの勤務なので、土日祝日は休みですし、夏休みなどの長期休業日は学校司書も休みになることが多いです。
当然、休みの間の給与は出ませんが、休みに子どもを置いて仕事に行かなくて良いので助かります。
なので、私のような子育て中の主婦がなっていることも多いし、向いているとも思います。
自治体によっては、子どもがいない長期休暇中も、勤務がある場合もあります。
学校司書の立場や学校での存在感は?
残念ながら、学校司書の立場は弱いと言わざるを得ません。
一つの学校に専任できるならまだ良いのですが、兼任である場合が多く、私も複数校を兼任しています。
毎日違う学校に勤務しているようなものなので、存在そのものが薄いのが現状です。
学校司書になるには資格が必要?
実は、学校司書という資格はありません。
なので、司書の資格を持っていない人が働いていることも多いのが現状です。
ですが、やはり資格を持っている人の方が、勉強したことを生かせるので、やりがいを感じているかも知れません。
以上、まだ課題も多い学校の図書館で、人知れず頑張っている学校司書の実情を少しでも知ってもらえたら幸いです。