図書館と図書室の違いは?
大ざっぱに言うと、次のようになります。
図書館とは
本などのさまざまな資料を収集・分類・整理・保管して、利用者に提供する施設。
図書室とは
本などの資料がある部屋。
図書室は部屋で、図書館は建物。
図書室なのか、図書館なのかは、規模で決まる。
そんなイメージがあったかと思いますが、実は、それが理由ではないんです。
①公民館などの図書コーナー。
②市立図書館など公共の図書館や学校図書館。
①は「図書室」、②は「図書館」なんですが、この二つの違いはなんだと思いますか?
②の中に、学校図書館が入っていて不思議に思った方もいるかも知れませんね。
学校図書館は、規模も市立図書館などには遠く及びませんし、校内の一室にあることがほとんどです。
昔は「図書室」と呼ばれていた学校の図書館ですが、今は図書室ではなく、図書館と呼ぶことが多くなってきました。
学校は図書室?図書館?
「学校図書館と言うけれど、図書室じゃないの?」
と思った方もいるのではないでしょうか。
ちなみに、ここで言う学校図書館とは、大学などの図書館は含みません。
校内の一室にある、小中学校や高校の図書館だと思ってください。
先に結論を言います。
学校の図書室は「学校図書館」です。
なぜなら、
学校に設置されている図書室の法律上の名称(名前、呼び方)が「学校図書館」
だからなんです!
設備の違いで図書室か図書館かが決まる!
図書館とは、建物のことではなく、設備のことを言います。
だから、校舎内の一室に設けている図書室であっても、法律上は「学校図書館」です。
なので、学校は「図書館」になります。
館内の本がきちんと管理されていて、児童や生徒などに貸出したり、授業などに使う資料を集めて提供することができるのであれば、図書館です。
なので、学校の図書室も図書館と呼ぶことができます。
一方、公民館の片隅にある図書コーナーなどは図書室になります。
利用者に提供(貸出)することはあるかも知れませんが、さまざまな資料を収集・分類・整理・保管しているかというと、そこまではしていないことが多いのではないでしょうか。
つまり、規模は小さくても図書館としての設備がある施設であれば、図書館なのです。
今、学校の図書館も本などの資料のデータベース化が進んでおり、管理も楽になってきました。
まだ公共の図書館には及びませんが、近い将来、市内の学校の図書館データを共有することも可能になるのではないかと思っています。
そうなると、資料の有効活用ができるようになるので、便利になりますよね!
現状はまだ課題も多いので、すぐに実現することは難しそうですが、
ネット社会の今、そんな時代が来るのもそう遠くはないと思います。
以上、図書室と図書館の違いについてでした!
参考になれば幸いです。